やっぱ深く楽しみたいから流鏑馬のルールをサッと詰め込む

随分前になる、うーん数十年前というのが正しいね、小学5年生くらいだったはず。父親に連れられて、お祭りに出かけた。これが本当に最初の出会い。

わずかしか記憶も残ってないから、流鏑馬のルールをちゃんと聞いたかは、まったく覚えてません。あれから数十年が経過し、二度目の見学に今度は息子と一緒に訪れる。

感慨深いものがあるね、親から子へ、さらに孫へと受け継がれ伝えられていく。今度はしっかりと流鏑馬のルールを伝えられるように、先に少し知識を入れようと考えた。

やや尊敬されたいという、邪な思いもあるけど、そこはご愛敬さ。何も知らずに見ても迫力が凄いから、特に問題はないはずだけど、やっぱより深く楽しみたいところ。

単純に理解可能な部分をサッと詰め込み、さも詳しいかのように語る。

細かいところを突っ込まれるほど、流鏑馬のルールに興味がある訳じゃなく、凄い物知りだねとお褒めの言葉をもらう。

とはいえ、ほとんど説明なんか聞かず、食い入るように見つめてる姿は、遠い過去を思い出させてくれる光景だった。